たった3日で、イタリア語がすらすらと話せるようになる!?
PIENZAのチーズ屋さん。
お店の外までにおってくるよぉ!ここでは羊のミルクのチーズを作っています。
語学に関しては自分が常に窮地にさらされているゆえ、人の意見にも敏感になる。
よく、インターネットやなんかの広告で
『聞いてるだけで、すらすら英語が話せるようになる!』
っていう広告があるけど、
絶対にならないと思う、いや、ならないと断言させていただきます。
もし、やったことがある人、どう思います??
意味なく聞いてる外国語は雑音と同じで、脳みそは言葉だと認識しないと思うよ。
まあ、何十年も聞き続ければ別かもしれないけど。
それに、英語の難しさは文法ではなく、発音と、そのイディオムの多さだと思う。
たとえば、(もしかしたら米語かもしれないけど) EASY AS PIE!とか、急に会話の中に出てきたら、『何でパイやねん?』お菓子のことかと思っちゃう。
イタリアに住んでいるからと言って、住めばなんでもことばがわかるようになるというものではなく、それは、通訳で生活の糧を賄い始めたばかりのころ、もうすでに20年近くイタリアに住んでるという別の通訳と仕事をする機会があり、彼女が話すイタリア語を聞いた時に、また、彼女が書いたというイタリア語のメモを見たときに、
『こりゃあ、長く住んでれば、できるようになるというもんじゃないんだ。やっぱり勉強しないと!!』
と、痛感した。
イタリア語は文法が非常に複雑で、間違わずに話しているイタリア人のほうが少ないくらい。
シエナの外国人大学に通っていた時も、宿題はしばしば、街の広場や周辺のカフェでやった。わたし、宿題が嫌いだからね…
すると、好奇心旺盛なイタリア人たちが、たいがいのばあい
『何をやっているの??』
と聞いてくるから
(むふふ・・)
『学校の宿題よ。』
と、言ってみせると、
『どれどれ…』
と言ってやってくれる。
何度かこの作戦でイタリア人に宿題をやってもらったが、すぐに破たんしてしまった。
なぜかっていうと、みーんな、間違ってるんだから!!
わたしの書く答えのほうが、正しいことが多い。(ーー;)
ほかのブログの人も言ってたけど、日本人、穴埋め、とかのテストには強いですからねぇ…わたしもとっても日本的 ♥
でも、文法をきっちり頭に詰め込もうと努力すると、今度はそれが足かせとなって話せない。
えーっと、えーっと・・・
人称ごとに変わる動詞を指折り数えて話していたんじゃあ、話題についていけない。
そこで私のとった方法は、一番かんたんなイタリア語入門の本の会話の例文をまる覚えすること。
これは役立った!
コーディネートできてる洋服にアクセサリーをつけるだけみたいなもの、
出来上がってるお料理を、お皿に盛りつけるだけみたいなもの、
できてるコピーをホッチキスで止めるだけみたいなもんだからね!
だいたい、初期の会話なんて『彼が…彼女が…』という前に、自分のやりたいことさえ言えれば賄える部分が多い。
子供だってそうでしょう。
『あれが欲しい、これが欲しい』という自分の欲求にはじまって、
『ああして、こうして』という他人に対するリクエストに進化してくる。
その次は語彙を増やすこと。
自分の周りにあるすべてのものがイタリア語で言えるようにすること。
家の中、街の中。
スーパーマーケットでお買いものし、その食材、お料理する時の道具、調理方法、全部言えるかどうか??
うん、わたし、意外と努力したかも。
英語もこのくらいやっとけば、もっと上手だったかもしれない。ちょっと後悔 (-.-)
ほんとうはもう少し書きたいこともあるけれど、今日はこの辺で。
この中途半端なところが、イタリア的かもしれませんね。(^_^)
でも、タイトルに書いたけど、
『たった3日で、イタリア語がすらすらと話せるようになる!?』
なんてことは絶対にないと思う。
期待しちゃったら、ごめんなさい。
でもきっちり、頭が爆発するくらい勉強したら、3か月で、そこそこのものにはなるよ。
これは保証付き。
イタリア語やってみようと思う人、がんばってください。
そういう私もまだまだ発展途上です。
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