フィレンツェの大屋根の下、小屋根のもと
おー!!もっともスタンダードなフィレンツェを撮ってみました。(^_^)
ジョットの鐘楼から撮影したサンタ・マリア・デル・フィオーレのブルネレスキ設計のクーポラ。
鐘楼内部の階段。上に上がる人と下がる人がすれ違うのはちょっと難しい。幅60センチくらいかな。もっと狭い場所もある。
昨日、午後一瞬の晴れ間を見つけ、ジョットの鐘楼に上ってきた。
この国と関わり始めて20年近く。
なのにジョットの鐘楼に上がったのは、はじめて。
しかも、仕事の下見。
エレベーターなし。
片道440段。
風、強し。
当然ガラスなんてはまってないから吹きさらし。下から風が上がってくる。
カップルと団体客にもまれながら、一人で。
こんなところに仕事で来てるのは、私ぐらいだろうな、と思いながら。
おもちゃ箱みたいです。
イタリア中部、北部のおうちの屋根はテラコッタ(TERRA:土とか大地の意 COTTA:焼いた)でできてることが多いんですが、その土地の土を使うから、その町、街によって違う色に焼きあがります。
フィレンツェは近郊にインプルネータ、モンテルーポというテラコッタの産地があり、ドウオモのクーポラに代表されるように、オレンジ色。
同じトスカーナでもシエナになると、ほら、油絵具にSIENNAっていろがあるでしょう。
フィレンツェのテラコッタよりもワインレッドがかった赤がシエナの色。
アッシジ周辺ではテラコッタはピンク色している。
かわいいどすえ、アッシジも。
2015年にはミラノで建築エキスポが企画されていて、何事もスローなイタリアのことだから、
『ほんとにできるんだろうか…』
と友達と話していたところ、偶然その時、TVの政府広報でその広告がでて、
『やるらしい…』
という確証を得た。
ま、まだわからんけどね。
イタリアのことやし。 (^_^)
でもガラスや、ステンレスでできた現在の建物よりも、600年前に建てられたルネッサンスの街並みのほうが美しいのではないかと思う。
そういう意味では、イタリアは、いや人類は建築に関して、ルネッサンスの時期を超えることができていないのかも?とも思う。
フィレンツェの旧市街はだいたいのところには徒歩で行ける。
人が移動するのに無理のない大きさだ。
ヒューマンサイズということが都市計画に盛り込まれていたのだという。
この街の旧市街に暮らす人間は、この範囲で行動するから、しょっちゅう知人に出くわす。
バスや、トラムに乗る必要がないから、町全体が一つの共同体。
広場は市民のリビングという感じだ。
今日はとってもスタンダードなことを書いてしまった。
えっへん!!