イタリアの、とってもイタリアらしい時報
シエナ バーニョ・ヴィニョーネ ローマ時代のころからある温泉プール
この国に住んでずいぶん経つけれど、やはりDNAが違うからか理解できないことがいくつか、いや、たくさんある。
そのひとつ。
時間にゆるいのはいまやすっかり慣れて、バスや電車が時間どうりに来たり、発車したりすると、こころの中で思わず拍手してしまう。それどころか、『今日は何かいいことあるかな?』なんて、その日1日が大安吉日のような気さえする。
テレビ番組が始まる時間や、終わる時間が多少前後するのも、当たり前で、なんとも思わない。
朝、テレビの隅っこに出るテロップの時間が、局によってずれていても、イタリアだから気にしない。
でも、何年経っても、何回聞いても慣れないのは、
あの、『ぴっ、ぴっ、ぴー』という機械音の後に、
日本なら
『正午をお知らせします。』
『3時です。』
っていうでしょ?!
『ぴっ、ぴっ、ぴー』は、ちょうどの時間を表す象徴。
だから最後の『ぴー』はそれ以前の『ぴっ!ぴっ!』より長くなっていると理解している。
ところが、イタリアは
『ぴっ、ぴっ、ぴー』
時間を知らせる音は同じ。(世界共通かな?だれかおしえて)
そのあと、機械的なアナウンスで
『12時3分です。』とか、
『6時4分です。』
と中途半端な時間を告げる。
許せん!!
私はいつも、『ぴっ、ぴっ、ぴー』を聞くとハバロフの犬じゃないけれど、条件的に、脳みその中に、秒針がぴくぴく動き、12のところをさす時計の映像をイメージしてしまう。
しかも『ぴー!』の音と同時に12のところを指す秒針はほかの数字のところよりも長くとどまるような気さえする。
きっちりの時間は、24時間の中でもBGMつきというスペシャルな時間なのに、『12時3分です。』のように半端な時間と同様に扱うなんて、ありがたみも何もなくなっちゃうじゃないか!
周りのイタリア人を見ていると、誰も、不思議に思っていないようだ・・・
それがまた私には不思議!
何で、3分前に時報を鳴らさないの!!??