ある金曜の午後
お店にいるオヤヂから家に電話がかかってきて、
今日はサン・ミニアート・デル・モンテ教会のミサに行くという。
わたしは、神さまは、いたらいいなぁ…と思うけど、(許せん奴にバチを当ててもらったり、ちょっと頑張ったぞ!というときにご褒美もらったりできたらいいなぁ、と…)
基本的にどの宗教にも属していないから、友達の結婚式とか、はたまた、お葬式とか以外、クリスマスにも、イースターにもキリスト教のお祭りごとのお祈りのために教会にはいかない。
反対に、困った時、遠くにいて、誰か知人の訃報を受けた時は自主的に教会に行く。
亡くなった人のために、祈る。
自分の言葉で。
その時に、何派の教会だとか、何教だとか、そういうことは私には一切関係なくて、
ちかばのみんなが祈る場所。
静かな公園の中だったりもするけど、ちょっとだけ神さまの近くだと感じる場所ならどこでもよくて、
ご冥福というよりは
『いろいろありがとう!!』
という言葉で気持ちを伝える。
伝わらないかもしれないけどね。
まあ、できるだけ、おやぢが一緒に行こうというところには付き合って一緒に行くことにしている。
たった二人きりの結婚式??
でも、彼らの友人らしきカメラマンはいた。
およめさん、ドレス着てるけど、サンダル履きだった。
ほそいほそい足で、バービー人形みたいでした。
うーん、やっぱり東洋人ではこうはいかない。(>_<)
東欧の人かな。
で、撮影終わって、のどが乾いたら、およめさんも水道の蛇口からこんな風に水を飲む。
ほほえまし・・・
で、撮影が終わって、
もうじき、ミサがはじまる。
観光客やら、司祭さんやら、みんなごちゃまぜで、映画の撮影の合間みたい。
だんだん緑になるアジサイ
この春、お店用に買ったあじさいですが、だんだん緑になってくる。
毎年買うのは、まっ白なあじさいなんですが、今年は気に入ったのがお花屋さんになくて、微妙な色合いの紫を買いました。
昨日あたり、緑色はもっと濃くなって、あじさいがお花であることを忘れてしまったかのようです。
まあ、もともとガクが発達したものらしいですが…
で、下の写真は、パリに行ったとき、住宅街の植え込みにあったお花なんですが、色合いがビミョーに、ふらんすしてる!!って思いました。
なんのお花なんだろう…
中津川さんや、こみちさんならごぞんじ??
さかなを食べないネコ
今はもうすっかりマルコんちの土と化しているはずのシャンプー(猫、チンチラぺるしゃ、あの猫缶のCMに出てくるロンゲのこ)は最初の5年くらいを日本で過ごした。
シャンプーはお魚好きで
『シャンプーちゃん、今日は法事よ!』
というと
『今日は猫のお祭り!』
と思っていたに違いない。
だって、法事のお食事の余ったお刺身を私がたっぷり持って帰ってくるから、本物のマグロをミディアム・レアにしたものをたくさん食べることができたから。
それでなくても、シャンプーはお魚が好きだった。
シャンプーから遅れること10年、しましまのマルちゃんが我が家にやってきた。もうその時は今のフィレンツェのおうちに住んでいたから、法事になんて行くことがない。
そのころ、もうすでにフィレンツェに引っ越してきていたシャンプーは
『最近、法事(=猫のお祭り)がないなぁ…』
と思っていたに違いないし、お刺身にできるような魚は高価なこともあって、
それにそれに、生き物の形の魚をさばくことができないわたしは(切り身ならいいんだけど、切り身じゃあ売ってないんだよねぇ、ココ)、当然ここにいては我がニャンコたちに、新鮮なお魚をたっぷり食べさせてあげることのできない、そういう環境で生まれ育ったマルちゃんはおいしいお魚の味は知らなくて、主に肉食で育ってきた。
ある日、余ったローストにしたスズキの身をマルちゃんのお茶わんに入れた。
おいしい白身のお魚を食べさせてあげようと思って。
マルちゃん、恐る恐る近づいにおいを嗅ぐ。
悲しそうにわたしの顔を見る。
お茶わんから遠ざかる。
『マルちゃんには食べられへん。』
そういってるみたい。
なんでやのん、マルちゃん。
猫の缶詰のお魚味のはたべるやん。
なのに、ホンモノのお魚は食べへんのン???
そのマルちゃんがお魚を食べるようになったのは、その数年後、かつお節を食べてから。
はぐはぐ、ぱりぱり。
厚めに切ったかつお節はおいしかったのだと思う。
明日は、マルちゃんが死んで3年目。
なぜ覚えているかというと、明日、6月2日はイタリアの休日。
休日診療の獣医さんを探してあちこち電話を掛けたから…
きょう、コムギに残り物のお魚の白身をあげた。
8か月のにゃん生、今日初めてホンモノのお魚。
コムギ、マルちゃんみたいに私を見上げ、お魚のお皿を横目で見ながらいつものカリカリを食べる。
スノッブな食べ物
もうすでにフィレンツェにもどってきていて、いつもよりさらにあわただしい日を数日過ごしますた…(>_<)
パリでは、写真だけで、コメントも書かず、手抜きで失礼しますた。
パリに行ったとて、
ブランドバックを買うじゃなし、
ブティックには入ることもなく、唯一買ったブランドものといえばチョコレート。
しかもお友達の頼まれモノ。
なんとかエルメって名前だったなぁ。
イタリアにも高価なチョコレート屋さんがいっぱいあるけれど、わたしはどちらかというと、中に何も入っていないシンプルなチョコレートのほうは好きなので、スーパーマーケットで売っているリンツやCOTE D’ORがお気に入り。
とくに、COTE D’ORのミルクチョコレートはちょっと独特の味がして、ヘーゼルナッツが入っているタイプはイタリアにもよくあるんだけれど、シンプルなミルクの板チョコはあまり見かけず、これは、パリでGET!
で、わたしがスノッブだという食べ物は、ブランドチョコなんかじゃあない。
フレッシュアーモンド。
果物屋の店先で見つけたとき、なんだか干からびた青梅に見えた。
おじさんに
これはなんなんだ???
と聞いてみると一つ取って、半分に切り裂いて、
食べるのかと思っていた実の部分は捨てて、
クリーム色の薄皮に包まれた種を取り出す。
さらにその薄皮をむいて、ミルク色の中実だけをそのまま食べる。
イタリアでは9月の末か10月の初め、フレッシュなクルミが売りに出てそれはもう外の果肉を外したクルミ状になっている。
でも同じように中の薄皮をむいて、ミルク色のまだやわらかい中身を食べる。
クルミ独特の渋みが少なくて、デリケートな味で、コツコツ時間をかけてむきながら食べるのが好きなので、このフレッシュアーモンドも結構気に入った。
というか、イタリアでは見たことがなかったので、うちのオヤヂに見せて自慢したかった、というのもある。
フィレンツェに持ち帰り、見せたら、案の定、マルコ見たことがないッと言っていた。
でも1キロ7ユーロちかくしたこのフレッシュアーモンド、むいて食べられる中実になったのは100グラムもなかったかもしれない。
おそらく一生のうちで食べた一番高価なナッツだと思う。
もう買わないぞ!
これからはクルミだけにしよう、と思う。