ね こ ろ ぐ

イヌのココロを持ったネコ。イタリア暮らし。ドラマチックな毎日をつづっています。

答えはいつもおなじとは限らないのさっ!

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誰でも経験があると思うけれど、 

海外で初めての人との会話というのはいつもだいたい同じことから始まる。

 

ーどこからきたの (なにじんですか?)

 

はじめのうちは、素直に日本人だと答えていた。

来て間もないころは、こんな繰り返しの会話でも、練習になるかと、飽きもせず、毎回、同じように答えていたのだが、

東洋人の私の場合、イタリアにいる英米人、北欧系と違って、一目見ればだいたいわかりそうなもんだ。

そりゃあ、日本人か、中国人か、韓国人かの違いを見極めるのは難しいにしても、相手も質問しておきながら、だいたいの目安はつけているんだと思う。 

わたしに、『なにじん?』って聞いた時にはもう、相手は次にする質問っていうのが頭をよぎっていること間違いない。

たぶん何百回目かの同じ質問をされた時、

わたしは、

『キューバ人よ。キューバから来たの』

と答えてやった。

 

ふふふ・・・予想外の答えに、相手はしばらく固まっている。

混血美女の国、小麦色の肌や、南国のぽん、ぎゅっ、ぷりっといったイメージからは目の前の私は程遠い。

背は低くないにしても、髪もからだもストンとした、どちらかというと植物系の私を見て、

困惑する相手を、わたしは黙ってまじめな顔をして見つめる。

 

わたしが『冗談よ!』

といえば、なあんだ、やっぱり、となって会話が続くけれど、

黙ってると、次に何を聞いていいのかわからなくなるらしく、

『じゃあね、さよなら。』と、興味のない人間と不必要な会話をしなくて済む。

 

 

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そういえば、インターネットで見た韓国の番組の中で

『海外にいて、恥ずかしいと思う失敗をしたら、ぼくは日本人です、と言いなさい。』っていうのがあったな。

(~_~;)

 

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もひとつよく聞かれるのが、名前の意味。

『その名前の意味は?』

って聞かれるから、これも最初はりちぎに答えていたが、

悪い意味の名前を付ける親もいないわけで、

最近は、

『美しく、理性があって、優しくて、寛大で、素直で、明るく、幸運にめぐまれ健康に育つって意味よ。』

と、答える。

そうすると、もう何も聞かれない。

 

だが、何でもそうだが、こういう『術』は相手を見極めてつかわないと、ヒンシュクを買う羽目になる。