そーめん
きなこさん、まめさん、花梨さんとABITUEな方々がおそうめんについて書かれていたので、わたしも、一つ思い出したおもしろいエピソードがある。
写真はおそうめんとはぜんぜーん関係なく、私の大好きな彫刻の一つ。
Frencesco Mochiという作家の、立体版の受胎告知。
この天使のミケーレさんの目線の先に、『いやん!』と腰をひねらせたマドンナもある。
見て、このふわりとした軽量感!!
重ーい大理石でできてるって思えないでしょ。
で、そうそう、そーめんは・・・
今から思うと10数年前。
ファッション関係のお仕事でミラノに来ていた日本人グループのお仕事をしていた。
イタリア料理がおいしい、日本人の口に合う、と言ってもたまにはお醤油味が恋しくなるというもの。
何人かは私と一緒にオレッキエッテのおいしいイタリア料理へ、残りの数人は日本料理もやっているという中華屋へいくことになった。
日本料理の専門店に行くと、まずまず本格的な日本料理も楽しめるが、値段も高め。
だからそのころは少しずつ、中国人の経営する中華料理屋さんで日本料理のメニューを出すところも増えてきていた。同じお醤油を使う国なので味もそんなに悪くないことが多かった。
ま、すっごくおいしいとは言えないけれどね…
で、ホテルに帰ってきて、互いの報告。
わたしもその人たちをそこに送り込んだ以上、感想くらいは聞いておかなければならない。
日本食もやってる中華屋に言った男性の談:
男:『暑かったんで、ぼく、ソーメン注文したんです。』
私:『あ、おいしそうですね、いかがでした??』
男:『そうめんはね、日本でよく見る円錐型のガラスの食器にちゃんと水に浮かべて出てきたんですよ。出しも悪くなかったし…』
男:『でもね、バナナの輪切りがそうめんの上にのせてありました。』
私:『バナナ???』
男:『ぼくも不思議に思って、つたない英語で聞いたんですよ、何でバナナが乗ってるのか』
理由はこうだった。
普段はみかんの缶詰か、サクランボを乗せるんだけど、その日に限ってどっちもなかった。
だから中国人のシェフは思い立って、バナナの輪切りをのせといた、というお話でした。
イタリアのソーメンにはバナナがのってることもある。ちゃん、ちゃん!