ね こ ろ ぐ

イヌのココロを持ったネコ。イタリア暮らし。ドラマチックな毎日をつづっています。

今日はショペロ、ストライキ。

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クロアチアと、ボスニア・ヘルツェゴビナ国境。銃を構えた兵がチェックしている。

 

 

 

今日はショペロ。

イタリア語でストライキのこと。

列車やバスなどの交通機関は、都市によって限定された時間帯を除いてストライキに突入する。

今日のストライキはイタリア全土の、しかもほとんどの公の機関で行われる。

こういうストライキが年に3,4回。

そうではなく、鉄道だけ、とか、

銀行だけ、とか、

病院とか、

弁護士とか、

この2月には産婦人科医のストライキというのがあって、赤ちゃんはできるだけその日に産まないように、というのが1か月くらい前からニュースで流れていた。

もちろん緊急の場合には対応するということになっていたらしいが、果たしてそのあたり、どうなったのか後日談は報道されていないように思う。

 

ジャーナリストのストライキのときは、当然新聞は発行されないし、テレビのニュース番組も短縮されたり、いつものアナウンサーでない人がニュースのあらすじだけを読んだり、またはニュース番組そのものがなくなったりする。

 

鉄道などは、いくつかの異なった労働組合で組織されていて、その組合がそれぞれバラバラにストライキするもんだから、年3,4回、なんてもんじゃない。毎月と言っていいほどストライキがある。

 

高速道路のストライキは、料金が無料になる。

料金所の人がいないからね。

唯一、誰にも迷惑のかからないストライキ。

 

ガソリンスタンドのストライキは、もちろん何日か前にニュースなどで公布されるが、当日になってみると、我こそは、街で唯一開いているガソリンスタンドになって儲けてやろうという、裏切り者で働き者のたくさんのガソリンスタンドがストライキせずに営業し、結局、ストライキがうまくいかなかったことがある。

 

イタリア人は『ストライキは労働者の権利』であるという。

その機関がストライキすることによって、一般の利用者も再認識することは間違いないと思う。

でも、ストライキの目的はというと、労働条件の改善であったり、賃金の値上げなのだから、

私などは、『ストライキなどせず、最初からはなし合えばいいのに…』と思ってしまう。日本的な考え方なのかもしれない。

ストライキによって迷惑をこうむるのは、一般の利用者であって、それによって当然企業としては営業利益も減るわけだから、ひいては労働者にとっても、マイナスの要因を作ることになる。

この条件を受け入れないと、ストライキをしちゃうぞ!という考え方は、あまりにも幼いのではないかと思うけれど、ちがうのかなぁ。

私などは、自営業でストライキのしようもないし、

ご飯作ってやらないぞ!

と、ストライキしても、結局自分が困るだけ。

ストライキできる人がちょっとうらやまし!

(^_^)