ね こ ろ ぐ

イヌのココロを持ったネコ。イタリア暮らし。ドラマチックな毎日をつづっています。

ルネッサンスの耐震性・・・500年前のまま???

おとなりのおうちの工事が始まった。

石でできた壁を壊す音が響いている・・・

私の知ってる限り、フィレンツェの中心地に一軒家なんてなく、ほとんどが、大きな建物をいくつかのオーナーで共有するシステム。

だから同じ建物に学校や、クリニック、ホテルや、ペンションなんかもはいっていたりする。

我が家のある建物は、歴史に残る建築でも何でもないけれど、それでもフィレンツェの中心地にあるというだけでいろんな制約がある。

都市として現在も機能する中では世界一古いともいえるフィレンツェ

外見は古くても人間が住んでる限り内装はときどき新しくしなくちゃいけない。

そのたびに新しくしなけれないけない配管や配線。

石の壁にキクイムシが食べた後のようにドリルで掘って配線のスペースを作るんだけど、そのたびに建物が弱くなっていくような気がするのよね。

『耐震性』なんて、ルネッサンスの時のままなんじゃないの???

いやきっと、キクイムシのことを考えると、(オーナーが変わるたびに何らかの工事をしただろうから)その時代より頑丈じゃないはず。切手の点線みたいに切れやすい場所ができてるよ、きっと!!

石とレンガを積み上げただけの建物は、ちょっと揺れるとばらばらと崩れ落ちてしまう…こわ・・・

同じ建物でもそれぞれオーナーが違うから、下の階の工事が終わったと思ったら、も一つ下の階が工事を始めたり、私もついこの間バスルームを改装したばかりだからお互い様といえばお互い様なんだけど、またしばらくは騒音とともに暮らさなきゃならないなぁ…

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 こんな感じ。中には1メートル近い分厚い壁もあってそういうのは大丈夫かもしれないけど、中にはそんなにしっかりしてない壁もあるのよね・・・