96歳のオデッテ
午後のある時間帯にシニョリア広場のカフェの前を通るとき中をのぞくことにしている。決まった窓際の席にオデッテの姿があるかないか、いたとしても、必ず声をかけるとも限らないのだけれど、目が合えば、必ず、しばらく一緒に座らないかということになる。
今日はとても天気のいい晩秋の1日だったので、もしかしたら、と思ったらやっぱり、いた!
今日はお隣に男性が座っていたからお友達かなとおもったら、彼女の息子さん。96歳の彼女の息子さんだから70歳は軽く超えているのだけれど、彼女と同じで、とても若々しい。まるで青年のよう。見た目だけでなくって話し方も、行動も、すべてそう。
『いいDNAをもらいましたね!』
オデッテは子供のころ、彼女のお祖母さまといっしょによくこのカフェに来たらしい。そして彼女のお母さん、また、彼女が自身の子供や孫をつれて、このカフェを利用している。気の遠くなるほど長いお付き合いのBARとお客さん。
オデッテはおしゃれでとてもきれいにお化粧している。おばあさんではなくて今も美しい女性。写真がないのが残念。