安楽死
この世に生まれてきたものの死亡率は100%。
誰の身にもいずれはふれかかる自然現象。
そうとはわかっていても、できれば避けたいような、起こったとすれば、とても不幸なような、うまくいけば避けられるような、そんな気がする『死』。
日本ではニュースになったかどうか知らないけれど、ベルギーでは未成年にも安楽死を認める法律が可決された。
わたしにはベルギー人の友人がいて、彼女のお姉さんのご主人は癌に病んでいた。
病状や、死期については患者本人に医師からきちんと説明されていて、彼は本格的に痛みが彼を襲う前に安楽死を希望した。
だから意識もあり、会話もできる時期に友人や家族とさようならの挨拶をして、自身が選んだ死でこの世のすべてと決別した。
わたしならできるかな・・・
自分で選ぶ、もう目覚めないこと。
もし私のパートナーなら、許せるかな、
彼が選ぶ安楽死。