イタリアの正しい職場環境
早いもので、もうそろそろカレンダーの最初の1枚をはがす日も近い。
イタリアでも、日本と同じように、年末年始には取引先などから新しいカレンダーがプレゼントされる。
ハーブなどを扱う薬局や、化粧品会社のはきれいな花やイラストのカレンダーの場合が多いし、日本で大安やら友引の記入されたカレンダーがあるように、イタリアでも毎日変わる聖人の名前が書かれたカレンダーもある。(今日はマルコ聖人の日、とか、ルチア聖人の日というように決まっている。ちなみに今日、1月30日はサン・マルティーナ)
http://www.visibilmente.com/06download/calendario/2013.html
(興味のある方はどうぞ!)
機械関係などの男性中心と思われる職場には決まったようにヌード写真のカレンダーがかけられている。それもほぼ100%といっていいくらい。(*_*)
最近、女性がたくさん働く会社に行ったときは、なんと、男性モデルのヌードカレンダーがかけてあった。
『おお!!』
それに驚いていると、そこにいたおばちゃんたちは、
『私たちだって負けてられないからねぇ!!』
ピレリーのカレンダーのように、有名人もこぞってヌードになりたがるステイタスのある(?)ヌードカレンダーもあれば、そうでないのもたくさんあって、だいたい、8月とか、12月、この月は12か月の中でもポイントだよぉ!という月は凝ったポーズだったり、露出度が高かったりする。
わたしがよく出入りする工房にも毎年サプライヤーから供給されるヌードカレンダーがかかっていて、冬の期間の写真には毛皮なんかが巻き付いているのが、やはり春になってくると、パンツ1枚になっていたりして、それを、
『そろそろ暖かくなってきたからなぁ…』
『じゃあ、来月はどんな写真になるんだろう・・』
などと言いながら話題にすることもしばしばだった。
そのおじさんばかりの工房に、去年から女性の職人さんが一人はいった。
で、今年からカレンダーは薬局でもらったという、かわいい小鳥のエッチングのカレンダーになっていた。
今月も半ばになってから、久しぶりにその工房に行くと、カレンダーが変わっている。
いつものような、ヌードカレンダーになっている。
聞くと、
出入り業者が、
『ヌードカレンダーのない工房なんて、まともに仕事をしている工房とは言えない!!』
そう言って、カレンダーを架け替えていったんだそうだ。