ね こ ろ ぐ

イヌのココロを持ったネコ。イタリア暮らし。ドラマチックな毎日をつづっています。

暑中考

 今日から暦の上では『立秋』だそうで、あいさつの言葉も『暑中』ではなく、『残暑』になるんだそう。

今年の日本の暑さは尋常ではないと、嘆くメールが日本の友達から届きます。
そのうえ、また台風も近づいているようで、こころ休まりませんね。
とはいうものの、暑い、寒いの気象状況が話題にできる国は平和だとおもうよ。

 

...

イタリアは、ウクライナや、イスラエル、それにアフリカとも地続きだし、シリアやリビアからゴムボートや古い漁船に乗って海を渡ってくる難民たちが後を絶ちません。
受け入れるこの国も大変だけど、泳げないアフリカ人(プールやスイミングスクールもないから)があの大きな海にあんな船で、3,4日かけて渡ってくるのも恐怖だと思うよ。

 

 私たちは6月にコルシカ島に行ったのだけれど、大きな船で、たった4時間。しかも昼間。
でもデッキから眺める海は、なんでも飲み込んでしまいそうに大きくて、小さな船で、夜、漂うことを思うと、どんなに孤独で、不安だろう。

 

 ウクライナでも、ガザでも、つまらない戦いのために、なんだか人間の命って、ポイって捨てられる、お題にある、『ドン』となるのが、花火や雷ならいいけれど、爆弾かもしれない生活って考えられない。

 

 ほんとうに宗教の戦争なら、この世では神さまに任せて、人間はは死んでからあの世でやればいいのにね。

 戦争をやりたがる政治家や独裁者は安全な場所で、死んでしまうのは、戦争では何の利益も得ない人たちばかり。

 

 ちなみにフィレンツェのベッキオ橋以外の橋はドイツ軍によって1944年に壊されて、今年で70年。

そのうち、たった一つの橋が、元の状態に、一つ一つ石を切り出して復元された。サンタ・トリニタ橋。

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